地主の息子「そんな貧乏な男よりも俺の妻になれよ」婚約者「彼についていく」俺「2度と顔を見せるな!」→20年後の同窓会で再会したら…
先月、同窓会に俺の元婚約者がきて、俺と結婚するのと堂々と公表し、それに同じく元同級生でニートとフリーターのアラフォー女が同調して大混乱した。 俺のせいじゃないのに、居た堪れない気持ちになって二度と同窓会には出まいと誓った。 まず、元婚約者になった理由。 元婚約者は高校の同級生だった。 高校二年の時につき合い始め、俺は大学進学で上京、彼女は地元で就職、遠距離恋愛だが上手くいっていた。 俺は首都圏で就職を決め、彼女は俺との結婚を機に地元の会社を退職して上京というとこまで決まっていたんだが、そこで別の男に引っ攫われた。 同じ職場の先輩で、地元でも有名な地主の息子が「そんな貧乏な男よりも、代々地主で金持ちな俺の妻になれよ」と口説き、元婚約者も贅沢できそうみたいな感じで転んだ。 別れる時の話し合いで「あなたと彼とは身分が違うから」って言われたw まだ式場の予約とか正式な婚約もしていなかったし、二十年も前の話だ。 弁護士に婚約不履行で訴えるなんて常識もなかった。 頭にきた俺は「じゃあな! 二度と顔を見せるな!」と啖呵を切って別れた。 それ以来二十年、一度も地元には戻っていない。 こっちで一緒になった嫁と両親は事情を察して、年に一度孫に会うために両親が上京する事を許してくれたくらいだから。 狭い地元に戻ると、必ず地主のお坊ちゃまに出会ってしまうからだ。 俺は別れてから二年ほどで吹っ切ったが、元婚約者は大変らしいという話を両親から聞いていた。 確かにその家は地主で金持ちではあるが、物凄くケチらしい。 相続税で不動産を切り売りしないで済むように金をケチケチ貯めているそうだ。 田舎なので削れない付き合いもあるから、元婚約者は共働きで、旦那、ウトメ、大ウトメ、その上の婆さんも元気らしい。 仕事に、家事に、育児に、多少の介護もあるから、昔は綺麗だったのに目に見えてやつれてきたそうだ。 テンプレの嫁苛め、嫁いだ二人の義姉は度々子供を連れて帰宅、コトメ子の面倒も見なければいけない。[…]
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