親「アナタたちは私よりツラくて苦しい目に合わないと不公平」姉と私「……」→ ある日、手紙を渡してきた姉「学校に行ってから読め」私「?」→ すると、なんと・・・

「貴方は昔より女性の権利が認められてる今の時代に生まれてきた女なんだから
私より辛くて苦しい目に合わないと不公平」
って理由で高校になっても門限が5時だった姉。
他にも色々と制限されてたけど割愛。

そんなんじゃ友達も趣味もできる訳なくて、いつも一人で
ボーッとしてつまらなさそうに過ごしてた。
でも絵を描く時だけは楽しそうだったかな。
子供の時の姉の顔はうんざりした表情しか覚えてない。

私もかなり親から制限されてたけど、
私は窓からこっそり抜け出して友達と遊びにいったり
近所のおじさんからお小遣いやゲームや服もらったりして
親の目の届かない場所で結構自由に過ごしてた。

ある日、普段は滅多に親に意見言わない姉が親に相談。
友達と遊びたいから明日だけは門限を破らせてくれって。
案の定あっさりと却下された。でも姉は引き下がりもしなかった。

次の日の朝、姉から手紙を渡された。ちゃんと封がしてあった。
親に見つかったら大変だから学校に行ってから読めって
言われたから学校についてから開封した。

実は、中身はよく覚えてない。

私は今日死ぬとか、同級生に比べて自由を制限されてきた私は
経験に乏しく周囲に比べて自分を幼く感じることがあるとか、
主体性と積極性を養う機会を奪われた私はまともな人生を送れないと思う、
生きることに希望を持てないとか、 私が死ねば親は反省して
お前のことは普通に育ててくれるだろうとか

この辺だけは覚えてる。

それよりも、半狂乱になった私が泣きながら手紙を先生に見せる。
先生が姉の高校に連絡。
スクールカウンセラーとか色んな大人が出動。
その日は祖母が迎えに来てくれて祖母の家に泊まることになる。
祖母が荷物を家から持ってきてくれて、結局二度と家に帰ることはなかった。
の流れが怒濤すぎて手紙の内容なんてすっかり忘れてしまった。

その後も色んな手続きとかで親と顔合わせることはあったけど
事務的な対応で済ませた。成人してからは居場所も知らない。
姉も、もう親の顔は見たくないってさ。

姉はあれからちょっとずつ朗らかで明るい人間になっていった。
根は社交的な人間だったみたいで、友人もたくさん出来た。

子供二人に嫌われて、親にとっては因果応報だと思う。

「愛のコメント」

因果応報ですね。