嫁との馴れ初めは、嫁にボコボコに殴られ歯が欠け骨が折れる程に半殺しにされたのがきっかけだった

中学入学してお調子者だった俺は友達欲しくて色んな人に声かけた。
クラスでも仲良い人が男女数名できて、
その中の女の子(以降A子で)に調子乗って身体的な事イジって笑い取ってしまった。
その子が泣いちゃって、謝って謝ってなんとか許してもらったんだけど
次の日にその子の親友に呼び出された。
本人経由ではないんだけど、俺が女の子泣かせたことが耳に入ったみたいで。
その親友が他小学校出身で知らなかったんだけど、
スーパーDQNな女で小学校でもボスみたいな女だったらしい。
舎弟のようなヤンキー男2人連れて。でも、男は一切手を出さない。
そこで前書いた女にボコボコに半殺しにされたって話です。
歯がかけて、鼻血出て、どこの骨か忘れたけど、
鎖骨あたりの骨が1本折れて1本ヒビ。
家帰ったら母ちゃんビックリしてた。
でも、女にボコられたってのは言いたくないし、
喧嘩したって言ったら学校にもバレそうだし
階段から転んだって事にして話して病院連れてかれた。
A子も話を聞いたみたいで、謝ってくれたけど
元々俺が原因だからってことで話を終わらせたが
A子も怒ってヤンキー女を呼び出して、形だけは謝ってくれた。
そこからは2年間、逃亡生活。
廊下や体育館、運動場、部活中、ありとあらゆる場所で
ヤンキー女の気配を察知したらフェイドアウト。
友達と話してようが気配感じたら、ちょっとトイレとか言って逃走。
中学3年になってクラス発表の掲示板見に行って死にたくなった。
逃走生活もついに逃げられなくなった。

最初の方は教室に居たくなかったので、休み時間は他のクラスとか行ってた。
ヤンキー女は授業をたまにサボったので、その時だけは精神的に落ち着けた。
しばらくして、もっと逃げられない状況になった。
初めは出席番号順だった席がくじ引きで俺の後ろにヤンキー女。
授業でプリントとか配られるのが本当に嫌だった。
後ろ向けないから、gkbrしながら手だけで回す。

話すきっかけ作ったのは向こうからだった。
それも授業中にいきなり。
ヤンキー女「な~○○、あんた私の事避けてるでしょ?」
俺「いや、避けてないよ。」
ヤンキー女「ふ~ん、じゃあなんで私が近寄ったらいつも逃げてたの?」
俺「別に。」
ヤンキー女「1年の時のこと気にしてる?」
俺「・・・」
ヤンキー女「あの時はごめんね、A子泣かせたって聞いてキレちゃった。」
俺「あれは俺が悪いから。A子泣かせたのも俺が無神経なこと言ったからだし。」

うる覚えだけど、こんな感じだったかな。そこからは普通。とは言えず、
ヤンキー女が話しかけてくるようになったけど
恐怖心が抜けずに1ヶ月半ぐらいリハビリ。
ボコボコ事件の話は全く広まってなかったので、周りも変な目で見てきたりもした。
普段は明るくお調子者の俺がヤンキー女と話す時だけは俯いたりしてるので、
イジメられてるのか?脅されてるのか?って友達に心配されたり。
時間が経つにつれて、普段通りの俺でヤンキー女とも話せるようになれた。
階段で転んだって話もネタに出来た。

2学期入ってからはクラスというか学年が受験モード。
俺も塾行ったりしてたが部活ばっかりだったので
成績は中の中か中の上ぐらい。
部活引退してからは本格的に勉強を始めた。
ヤンキー女もどうしても公立高校に入りたいらしく、勉強を教えたりもした。
勉強が嫌いでやってないだけで、教えたら理解も早いし効率も良く頭は良かった。
授業サボったりで内心点は酷いから、と必死に頑張ったかいあって
なんとか高校に合格して、「あんたのおかげ、ありがとう」って
何度もお礼を言われてちょっと嬉しかった。
高校に入ったら縁も切れて疎遠になったが、

2年の時に始めたバイト先にたまたまヤンキー女がタバコ買いにきたのが
きっかけでまた会うようになった。
それからもちょくちょく店に来てタバコやおかしとか買いに来て話したり、
シフトの終わりが近ければ廃棄の食料持って公園で話したり
ラーメン奢らされたり、ファミレスでたかられたり、
ある時はA子呼んで3~5人でファミレスで時間潰したり、
遊びに行ったりもするようになった。

状況変わったのは、
大学入って家庭内のゴタゴタと高校から2年ほど付き合ってた女に
こっ酷く振られて心身ともにボロボロになった時だった。
女の方は二股かけられた上で乗り換えられたって話なんだけど、
1ヶ月で7キロぐらい痩せて学校、バイト以外ずっと引き篭もってた。
そんな話を友達から聞いたヤンキー女が面倒見てくれた。
一人になりたくてその優しさが逆に辛くてうっとおしく思い
色々と暴言吐いて追い出したり。
それでも通ってきて、ヤケになって一度襲いかけた。
服脱がそうとした時にハッと気付いて謝って止めたんだけど。

格好悪いんだけど、告白してないんだ。
未練たらたらの俺が立ち直るまでずっと傍に居てくれて、
立ち直ってからも傍に居てくれた。
その間にヤンキー女のことが大好きになって、
ずっと一緒に生きたくてプロポーズして大学卒業して1年後に結婚しました。

「愛のコメント」

痛い思いをしたけど、めでたしめでたし。

出典:http://kikonboti.com/3059.html

画像:http://blog.livedoor.jp/matosoku_1/archives/1317129.html