俺の嫁さんって、今では珍しい
大和撫子を地でいく女性でさ
すげー綺麗でかわいいんだよね。
料理も上手だし家事も完璧で、
それでいて夫の俺を立ててくれるって
文句のつけどころのない女性。
よくこんな俺のところに嫁さんに来てくれたって思ってる。
このまま順風満帆に生活が
続くんだろうなって時に、突然修羅場降臨。
仕事中にも関わらず携帯に嫁さんから
電話が来たんだよね。
仕事中は絶対電話なんてしてこないし、
本当になにか用事がある時は
メールのみだったのに電話となると
何かあったってすぐ分かった。
慌てて出ると、嫁さん慌てる声
後ろから聞こえてきたのは
嫁さん弟の怒鳴り声だった。
「なめてんのかテメェー!」とか
「泣いてすむと思うなよグォラァ!!」とか
もうあとは「slふlgけうfjbkddぃぐい!!!」と
意味不明な叫びのみ。
俺慌てて上司に嫁が一大事と相談。
電話つながった状態だったから、
電話越しから聞こえてくる義弟の叫び声きいた上司
俺をせかすように急いで帰れと許可おりた。
急いで自宅についたら修羅場も修羅場。
嫁さんは玄関先でオロオロしており
部屋のなかはめちゃくちゃ。
そして暴れ怒鳴り散らす義弟と
もう一人いたのは義弟の恋人で
俺もしってるBちゃんだった。
そのBちゃんの前に正座している
人達がいたのだが、それが俺の母親と姉だった。
Bちゃん、俺が帰ってくるのを
見つけるなり思いっきりグーでなぐられた。
吹っ飛んだ俺(ナサケナイ)
必死に起き上がりながら母親と姉をみると、
2人とも両ほっぺが晴れてたから
Bちゃんになぐられたんだってすぐ分かった。
気がつけば俺も母親と姉のとなりで
正座して義弟とBちゃんから怒鳴られまくった。
所々興奮した2人の言葉が聞き取れなかったけど、
どうやら内容は母親と姉が嫁いびりを
していたらしかった。
俺が仕事でいないとき来て、
食事を作らせてまずいと捨てたり
いらないものを押しつけたり、
実家に呼び出しては料理や洗濯に買い物と
こき使いまくってたんだと。
でも嫁さん本当によくできるからさ、
頼まれた事完璧にこなしちゃって
それが母親と姉には気に入らなかったんだろうな。
嫁の洋服とかアクセサリーも貸してと
称してかってに持って帰ったり
嫁さんの私物をいらないでしょって
売ったりもしてたんだと。
で、地震対策にって大量の保存用水を
買いに行かせた時、ホームセンターで
大量の水を1人で必死に運ぶ嫁さんを
Bちゃんが見つけたって事らしかった。
Bちゃんは義弟をすぐによんで、
2人で事情を問いただしたらしいが
嫁さんは言わない。
何かあると嫁さん押しのけて
家に帰ってみると、茶の間でお菓子食べながら
だらだらしてる母と姉発見。
母は部屋に入ってきたのが
義弟とBちゃんと気がつかず、
嫁さんだとおもって
「買い物くらいちゃっちゃとしなさいよ。
グズなんだらか。さっさと私の肩でももめよ」って
言ったらしく、ここでBちゃんスイッチオン。
母親にドロップキックかましたらしい・・・・
吹っ飛ぶ母親と悲鳴を上げる姉に対し、
Bちゃんがなぐりまくったらしい。
義弟は男だから、手だけは出さないように
我慢するのが大変で叫びまくってたらしい。
ここで嫁さんが俺に電話したって事らしかった。
母親と姉が嫁いびりしてるなんて
これっぽっちも気がついてなかった俺。
初めてきいて母親と姉をぶんなぐってた。
俺泣きながら嫁さんの前にいって
土下座して詫びまくったよ。
義弟やBちゃんが怖かったんじゃなくて、
ずっと我慢して俺に心配かけないようにって
だまってた嫁に申し訳なくて申し訳なくて
泣きながら土下座した。
嫁さんも相談しなくてごめんなさいって
泣きながら謝ってきてさ、
2人で抱き合って泣いた。
そんな俺たちをみてBちゃんが、
なんだやっぱり悪いのは義兄(俺のこと)さんじゃんくて
このババアどもじゃんっていってどこかへ電話。
あ、因みに義弟とBちゃんは今では
真面目に社会人してますが昔はバリバリの
暴走族ヘッドとレディースという経歴の持ち主です。
2人とも荒れていた時期、
嫁さんが色々相談のって諭したらしく
真面目に生きることを決意し、
族を卒業して社会人として真面目に
生活できたという経緯がある。
だからだろうね、嫁さんにたいしていびり行為を
していた俺の母親と姉はただただ
恩人をいたぶるクソヤロー確定なわけだよ。
義弟から母親と姉のおとしまえ
どうしてくれるって言われた。
だから、俺ははっきり母親と姉は
もう家族でもなんでもない。
俺の守るべき家族は嫁さんだから、
そんなクソ共とは絶縁するし嫁さんにも会わせない。
好きなようにしていいからっていった。
義弟は「わかりました。好きなように
させていただきます」っていったあと少したって
外から聞こえてきたのはバイクや車の爆音の嵐。
俺の家を囲む爆音で、母親と姉顔面真っ青。
義弟とBちゃん、後輩(現役族さん)を呼び寄せました。
嫁さんは義弟に「私はもう大丈夫だから・・
無茶はしちゃだめ」っていったら
「俺たちはもう社会人だし悪い事をするつもりはない。
ただこのババァどもを家に送ってくるだけだから」とだけいって
2人を連れ出して帰って行った。
爆音も一緒に。
その後だけど、2人は本当に2人が
家にかえるまで見送ってただけだったらしい。
ただ、後輩達の「よーめいーびりー!」
コールと爆音付きだったけど。
実家にいた親父は生きた心地がしなかっただろうなと。
今では母親・姉とは絶縁して
嫁さんに合わせてないし俺もあってない。
でも今後のために近々引越し予定だよ。
もちろん引越し先は教えないけど。
つい最近俺の経験した修羅場でした。
長い話お付き合いありがとうございましたー。
「愛のコメント」
嫁いびり早くわかって良かったね。